おしゃれなコンクリート土間の仕上げ方法｜用途とデザインテクニック
戸建て住宅の駐車場で使われることが多い土間コンクリートは、意外といろいろな仕上げ方法とデザインバリエーションがあります。
ただのシンプルな土間にするのではなく、ちょっとした工夫でとってもおしゃれに仕上げることができるんです♪
今回は基本的な土間コンクリート仕上げの種類や、レンガ・スリットなどのおしゃれテクニックをご紹介します。
新築の外構やリフォームを考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
基本的なコンクリート土間仕上げの種類
おしゃれなコンクリート土間仕上げアイデア
土間コンクリート打設の手順
土間コンクリートのDIYは可能？
基本的なコンクリート土間仕上げの種類
コテ抑え
金ゴテを使って土間の表面をツルツルにするスタンダードな仕上げ方法です。ホコリや砂利などが溜まりにくく、水やブラシでお掃除しやすいのがメリット。雨で濡れたり凍ったりすると滑りやすくなるので、勾配の付いた場所は他の仕上げを選んだ方が良いかもしれません。
コテの跡が分からないほど滑らかに仕上げるにはかなりの熟練が必要なため、きれいに仕上げるならプロの職人さんを見つけなければいけません。
刷毛引き
金ゴテで仕上げの後に刷毛を当てて細かいキズを付け、表面をざらざらにする仕上げ方法です。一定方向に薄い筋のような模様ができ、見た目も変化します。雨が降ったときも滑りにくくなるので、勾配が付いた場所にもおすすめ。
キレイな刷毛目を付けるには完全な平坦を出す必要があるため、やはり職人さんの熟練度が仕上がりに現れます。
洗い出し
土間の表面を仕上げの直前に洗い流し、中に含まれる石材を露出させる仕上げ方法です。単純な土間コンクリートよりデザイン性が高く、外構に表情が生まれるのがメリット。
和風の玄関やアプローチで使われることが多い仕上げですが、石材を変えることで洋風テイストにも対応できます。
表面に石の凹凸があるので雨で滑りにくく、駐車場から人が歩く場所まで幅広く活用できるデザインです。
カラーコンクリート
コンクリートの材料に顔料を混ぜ、カラー付きのおしゃれな仕上がりを得る方法です。塗装と違い中まで色が練り込んであるため、剥がれる心配がなく耐久性が高いのがメリット。
金ゴテ・刷毛引き・洗い出しと組み合わせることで、さらにバリエーションが増えさまざまなテイストに対応できます。
スタンプコンクリート
土間コンクリートの表面に大きなハンコのような型を押し付け、レンガや天然石、枕木などを並べた床を再現する仕上げ方法です。本物の石やレンガ造りより短期間・ローコストで施工でき、雑草のメンテナンスがいらないのも魅力的。
デザインバリエーションも多く、知らない人が見たら本物と見分けがつかないレベルに仕上がります。
おしゃれなコンクリート土間仕上げアイデア
スリットを入れる
土間コンクリートの間に入れる10センチ程度のスリットは、意匠性・実用性ともに優れたデザインアイデアです。
広い面積を引き締めるアクセントになりますし、すき間に雨が流れることで排水性能も高めることができます。
スリットにはデザイン砂利を入れたり玉竜を植えたり、外構のテイストに合わせてコーディネートするとおしゃれです♪
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レンガを埋め込む
しっかり勾配が取れて排水の問題がないなら、スリットにレンガを埋め込むデザインもおしゃれです。
駐車スペースを区切ったり、殺風景になるのを回避したり、使い勝手の良いデザインです。
違うカラーを組み合わせて遊び心をプラスできるのもおしゃれですね♪
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R形状にする
土間コンクリートは直線だけでなく、曲線を描くようなデザインも作れます。
急角度のアールは難しいですが、上のようにサークル形状にするとグッと魅力的な外構デザインになります。
一部乱張り石を入れる
土間コンクリートの一部だけ乱張り石に切り替えるデザインは、最近リフォーム・新築ともに見かけることが多いですね。
コンクリートの冷たい印象が和らぐので、ナチュラルテイストの外構におすすめです。
乱張り石の範囲や形は自由自在なので、いろいろなパターンを考えてみましょう。
上の写真のように、石を加工して花びらのようなデザインをつくることもできます♪
ライトアップする
表札の灯りやステップに仕込んだ間接照明など、夜間はライトアップしてあげると駐車場がおしゃれな印象になります♪
ソーラー駆動のガーデンライトを土間に埋め込むのも定番のデザインアイデアです。
ここでご紹介したデザインは組み合わせることでオリジナリティの高いお庭をつくることができます。他にもたくさんの施工事例を紹介していますので、お時間のある時にこちらもチェックしてみてください♪
土間コンクリート打設の手順
実際に土間コンクリートをつくる手順は見積もりでも出てきますので、基本的な知識を覚えておきましょう。
床掘り
土間コンクリートと下地の砕石の厚み分の土を撤去することを「床掘り（とこぼり）」と呼びます。広さや土の状況によって手掘りと機械掘りのケースに分かれ、作業費、重機のレンタル費、発生した土の処分費などがかかります。
型枠づくり
コンクリートを流し込んで固まるまで保持するための木製枠をつくる作業です。設計図に合わせてつくるので、型枠ができた時点で大体のデザインが分かります。
砕石敷き～転圧
4センチ前後に砕いた砕石を敷き詰め、プレートと呼ばれる機械で転圧し平らにならす作業です。土間コンクリートの下地となる部分なので、しっかり平面を出し固く敷き詰めないと、ひび割れなどのトラブル原因となります。
メッシュ敷き込み
コンクリート単体だと経年劣化によるひび割れが発生しやすいため、金属のメッシュを埋め込みます。
土間コンクリート打設～仕上げ
建材工場でつくられた土間コンクリートをミキサー車で運び、現場に流し込んで表面を慣らす作業です。その日の気温や施工範囲などに合わせて水の量を調節するなど、実は職人の経験に基づく繊細な部分もあります。
養生
季節や日当たり、土間の厚みなどによっても変わりますが、実際に歩いたり車を停めたりするまでは養生期間を設けます。
車を停めるまでは1週間前後、靴で歩くまでは3日前後の養生期間が目安です。養生期間は使えないので、施工前に必ずスケジュールやう回路などを確認しておきましょう。
土間コンクリートのDIYは可能？
最近はホームセンターで材料・道具が簡単に手に入りますので、ご自分でお庭の土間コンクリート施工を検討する方も増えています。結論からお伝えすると、見た目が気にならず狭い面積ならDIY施工はアリだといえるでしょう。
土間コンクリートの表面仕上げは職人でも腕の差があらわれるため、初めての方がキレイに仕上げるのはほぼ不可能です。立水栓の排水ボウル下地など隠れる場所なら気になりませんが、玄関回りなど目立つ場所はプロに任せた方が良いでしょう。
材料の運搬や施工も意外と大変です。1平方メートルの土間でも20kgの砂・砂利・セメントだけで10袋以上必要になります。これを現場まで運びこんで、練り上げて施工するのはなかなかの作業です。土間コンクリートはつぎ足すと色が変わってしまうので、短時間で一気に施工しなければいけません。
少しネガティブな内容になってしまいましたが、土間コンクリート打設はハードルが高いので気軽に手を出さない方が良いということは覚えておいてください。しっかり下調べや準備をする覚悟ができて、作業自体を楽しめるなら挑戦してみるのもおすすめです♪
まとめ
土間コンクリート自体は非常にシンプルなデザインですが、仕上げ方法を変えるととてもおしゃれな外構になります。
スリットなどローコストなアクセントでもガラリと印象が変わるので、駐車場や玄関回りでいろいろなデザインを試してみましょう。
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